チャート分析 酒田五法

江戸から伝わる酒田五法全て解説!FXや株式投資など現代でも使えるチャート分析のパターン

投資の世界では、テクニカル分析は価格変動を予測するための重要なツールです。その中でも、日本発祥の「酒田五法(さかたごほう)」は、江戸時代から現代まで多くのトレーダーに愛用されてきました。
本記事では、酒田五法の歴史的背景から各手法の詳細、そして現代における活用方法までを詳しく解説します。

酒田五法とは

酒田五法は、18世紀の米相場で活躍した伝説的な相場師、本間宗久(ほんまそうきゅう)が考案したとされる相場分析手法です。山形県酒田市を拠点にしていた彼の名前と、五つの基本的な手法から「酒田五法」と呼ばれています。本間宗久は、ろうそく足チャートの生みの親とも言われ、その相場観は現代のテクニカル分析にも大きな影響を与えています。

酒田五法の五つの基本手法

1. 三山(さんざん)

概要三山は、上昇トレンドの終わりに現れる相場の天井圏を示すパターンです。価格が三度高値を試すものの、それ以上上昇できずに下落に転じる形を示します。

  1. 第一の山(左肩)上昇トレンド中に高値を形成します。
  2. 一時的な下落価格が調整し、短期的な安値をつけます。
  3. 第二の山(頭)前回高値を上回るか、同程度の高値を再び試みます。
  4. 再度の下落価格が再び下落しますが、前回の安値付近で止まります。
  5. 第三の山(右肩)高値更新に失敗し、前回高値を超えられずに下落します。
  6. ネックライン三つの山の谷(安値)を結んだラインで、これを下抜けると下落トレンドへの転換が示唆されます。

売りサイン:ネックラインを明確に下回った場合、強い売りシグナルとなります。

出来高の減少:各山で出来高が減少することが多く、買いの勢いが弱まっていることを示します。

2. 三川(さんせん)

概要: 三川は、下落トレンドの終わりに現れる相場の底値圏を示すパターンです。価格が三度安値を試すものの、それ以上下落せずに上昇に転じる形を示します。

  1. 第一の谷(左谷):下落トレンド中に安値を形成します。
  2. 一時的な上昇:価格が反発し、短期的な高値をつけます。
  3. 第二の谷(底):前回安値を下回るか、同程度の安値を再び試みます。
  4. 再度の上昇:価格が再び上昇しますが、前回の高値付近で止まります。
  5. 第三の谷(右谷):安値更新に失敗し、下落が止まります。
  6. ネックライン:三つの谷の高値を結んだラインで、これを上抜けると上昇トレンドへの転換が示唆されます。

ポイント
買いサイン:ネックラインを明確に上回った場合、強い買いシグナルとなります。
出来高の増加:各谷で出来高が増加することが多く、売りの勢いが弱まっていることを示します。

3. 三空(さんくう)

概要: 三空は、相場が急激に動いている状況で現れるパターンで、価格が連続して窓(ギャップ)を開ける形を示します。市場の過熱感を示唆し、トレンドの転換点となる可能性があります。

上昇三空

  1. 第一の窓(空)上昇トレンド中に前日の高値よりも高い価格で始まり、価格にギャップが生じます。
  2. 第二の窓さらに上方にギャップを開けて始まります。
  3. 第三の窓連続して上方にギャップを開け、価格が急騰します。

下落三空

  1. 第一の窓(空)下落トレンド中に前日の安値よりも低い価格で始まり、ギャップが生じます。
  2. 第二の窓さらに下方にギャップを開けて始まります。
  3. 第三の窓連続して下方にギャップを開け、価格が急落します。

ポイント
トレンド転換のサイン:三つ目の窓が出現した後、価格が反転するケースが多いため、利益確定やポジション調整を検討するタイミングとなります。
過熱感の兆候:連続したギャップは市場の過熱感を示し、トレンドの反転が近い可能性があります。

4. 三兵(さんぺい)

概要: 三兵は、同じ方向に連続して強い動きを示すろうそく足が三本出現するパターンで、トレンドの継続性を示唆します。

赤三兵(上昇)

  • 一本目の陽線上昇トレンドの始まりを示す陽線が出現します。
  • 二本目の陽線前日の終値よりも高い始値で始まり、高値・安値ともに切り上げます。
  • 三本目の陽線さらに高い価格で推移し、強い上昇トレンドを示します。

黒三兵(下落)

  • 一本目の陰線下落トレンドの始まりを示す陰線が出現します。
  • 二本目の陰線前日の終値よりも低い始値で始まり、高値・安値ともに切り下げます。
  • 三本目の陰線さらに低い価格で推移し、強い下落トレンドを示します。

活用方法:
トレンドの強さ三兵の出現は、現在のトレンドが強く継続する可能性を高めます。
エントリータイミング:トレンドフォロー戦略でエントリーを検討する際の有力なサインとなります。

5. 三法(さんぽう)

概要: 三法は、強いトレンドの中で一時的な調整が入り、その後再びトレンドが継続するパターンです。調整期間中の価格変動が小さく、トレンド方向へのエネルギーを蓄えている状態を示します。

上昇三法

  1. 最初の長い陽線強い上昇トレンドを示します。
  2. 調整期間の小さな陰線数本の短い陰線が連続し、価格は最初の陽線の範囲内で推移します。
  3. 調整終了後の長い陽線再び強い上昇が始まり、トレンドの継続を示します。

下降三法

  1. 最初の長い陰線強い下落トレンドを示します。
  2. 調整期間の小さな陽線数本の短い陽線が連続し、価格は最初の陰線の範囲内で推移します。
  3. 調整終了後の長い陰線再び強い下落が始まり、トレンドの継続を示します。

活用方法:
調整期間の出来高減少調整中は出来高が減少することが多く、市場参加者が様子見の状態であることを示します。
トレンド再開のサイン調整後にトレンド方向への大きなろうそく足が出現した場合、トレンドが再開する強いシグナルとなります。

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